トップ / 看護書籍 / 基礎看護
ISBN978-4-88378-889-7
「医療統計力」を鍛える! 事例で学べる数式ほとんどなしのテキスト
商品説明
仕様:308ページ/A5判/定価(本体 2,800円+税)/2015年3月発行
著 者:千葉 康敬(近畿大学医学部附属病院臨床研究センター 准教授)
【目 次】
1章 医学研究における『コントロール』
治療の『効果』を調べるために
1 はじめに
2 コントロールの重要性
●コントロールとは?
●とにかく集めてみる
コントロールがあっても……
3 ランダム化の重要性
●平均年齢を揃えてみる
●様々な要因
●観察できない要因
●ランダム化
4 治療効果を調べるために
5 麦飯は糖尿病に効果的か?
2章 ランダム化研究
ランダム化すればOKなわけではない
1 はじめに
2 単純でないランダム化
●人数が少ないと……
●人数を増やせば……
●人数が多くないときの対処法
●ランダム化しなくても……
3 プラセボ効果と盲検化(マスク化)
●プラセボ効果
●盲検化(マスク化)
●さらに盲検化(マスク化)
4 内部妥当性と外部妥当性
5 食物アレルギーのランダム化臨床研究
3章 効果の指標
効果を測るものさしを考えてみよう
1 はじめに
2 割合と率
●日常会話の中での割合と率
●医療・保健・福祉の分野での割合と率
●割合と率の計算
●割合と率,どっちを使う?
3 グループ間の比較
●リスク差とリスク比
●効果の指標と関連の指標
4 認知症予防に「運動・栄養・昼寝」?
4章 統計的仮説検定
どこから違いがあると言えるの?
1 はじめに
2 本当のことは誰にもわからない
●4つのタイプの人たち
●ランダム化研究
3 統計的仮説検定の原理
●背理法
●統計的仮説検定と背理法
4 統計的仮説検定の方法
●たまたまの可能性を考える
●シミュレーション
●p値
●有意水準
●補足
5 検定すればOKではない
●人数によって変わるp値
●統計的仮説検定をする意義
6 「磁石」には痛み緩和の効果なし?
5章 信頼区間
その効果の指標,どれだけ信頼できるの?
1 はじめに
2 統計的仮説検定の復習
3 信頼区間って何?
●『有意差なし』となる仮説
●反対側も考える
●95%信頼区間
4 信頼区間で何がわかる?
●信頼区間と統計的仮説検定
●信頼区間と推定の精度
5 p値と信頼区間のおかしな説明
6章 研究に必要なサンプルサイズ
何人集めて研究すればいいの?
1 はじめに
2 医学的に意味のある差vs. 有意差
●差はなくても有意差あり
●差はあっても有意差なし
●問題は「研究に参加する人数」
3 第一種の過誤と第二種の過誤
●第一種の過誤
●第二種の過誤
4 サンプルサイズ設計の原理
●人数によって変わる第二種の過誤
●サンプルサイズ設計の考え方
●サンプルサイズ設計の手順
5 何人の赤ちゃんが必要?
7章 平均値の比較
平均値を計算すればいいってもんじゃない
1 はじめに
2 平均値と中央値
●平均値と中央値の計算
●分布の偏り
3 ばらつきの指標
●標準偏差
●パーセント点
4 平均値の比較
●平均値の差に意味がある?
●サンプルサイズ設計
5 数学力テストの問題
8章 観察研究デザイン
どうやってデータを集めたかが大事
1 はじめに
2 観察研究とは?
●介入研究と観察研究
●観察研究での因果関係の評価
3 横断研究と縦断研究
●簡単で時間のかからない調査
●病気であることと病気になること
●横断研究と縦断研究
4 前向き研究と後ろ向き研究
●コホート研究
●ケース・コントロール研究
●ヒストリカルコホート研究
5 「タバコを吸うと肺がんになる」は大ウソ?
9章 『オッズ比』という指標
リスク差やリスク比じゃダメなの?
1 はじめに
2 コホート研究vs. ケース・コントロール研究
●コホート研究の短所
●ケース・コントロール研究の短所
3 コホート研究におけるオッズ比
●オッズ比の計算
●オッズ比の解釈
4 ケース・コントロール研究におけるオッズ比
●オッズ比の計算
●オッズ比の意義
5 ブラジャーを着用すると乳がんに罹りやすい?
10章 交絡の問題
だから観察研究では因果関係が調べられない
1 はじめに
2 交絡とは?
3 交絡要因であるための条件
●ある要因が交絡要因であるための条件
●中間変数
●交絡要因のまとめ
4 交絡要因の特定
●効果がある? ない?
●交絡要因を特定するための統計的仮説検定
●交絡要因を特定するために……
5 妊娠中は喫煙した方がいい?
11章 相関関係と回帰分析
相関関係があれば因果関係があるわけではない
1 はじめに
2 相関関係
●日常生活の中での相関関係
●統計学の中での相関関係
●相関関係と因果関係
3 相関係数
●相関係数の値
●相関係数を計算すればOKではない
●相関係数の統計的仮説検定
4 回帰分析
●2つの変数間の関係
●回帰分析すればOKではない
5 ワープロ使う人ほどゲームしない?
12章 回帰分析による交絡の調整
これで観察研究でも因果関係が調べられる!?
1 はじめに
2 リスクのための回帰モデル
●リスク差の回帰モデル
●リスク比の回帰モデル
●オッズ比の回帰モデル
●ケース・コントロール研究でのロジスティック回帰モデル
3 交絡の調整
●交絡を調整するための回帰モデル
●一般化
4 回帰分析すればOKではない
●効果の指標の修飾
●観察研究の限界
5 ダミー変数
●喫煙「本数」を考える
●ダミー変数の使用
6 目覚めの一服,31分は我慢!?
13章 スクリーニング検査の評価
病気の診断について考えてみよう
1 はじめに
2 スクリーニング検査の評価指標
●正診率(一致度)
●感度と特異度
●偽陰性と偽陽性
3 私たちが知りたいこと
●陽性的中度
●陽性的中度の推定
●陰性的中度
4 ROC曲線
●ROC曲線によるスクリーニング検査の評価
●カットオフ値の推定
5 精神疾患は血液で判定できるか?
14章 生存時間データの解析
『率』で評価するのは難しい
1 はじめに
2 生存時間解析とは?
●『生存』に限らず……
●打ち切り
3 生存時間データの評価
●これまでに登場した評価指標
生存曲線
4 生存曲線の特徴
●ランダムな打ち切りとランダムでない打ち切り
●推定精度
●生存期間中央値
5 冬虫夏草は肝細胞がんに効果的か?
15章 『ハザード比』という指標
でもやっぱり『率』で評価したい
1 はじめに
2 生存曲線の比較
●生存期間中央値の比較
●log-rank検定
3 生存時間解析におけるハザード比
●『比例ハザード性』という条件
●比例ハザードモデル
4 比例ハザードモデルによる交絡の調整
●ユーイング肉腫の例での解析の問題
●交絡を調整するための比例ハザードモデル
●ユーイング肉腫の例への適用
5 コーヒーは天使か悪魔か
16章 治療不遵守の問題
治療『方針』の効果を調べる
1 はじめに
2 治療不遵守とは?
3 解析対象集団
●Per Protocol Set
●Intention-to-Treat
●治療『方針』の効果
●ITT vs. PPS
4 臨床試験の『質』
●ランダム化研究であっても……
●プロトコールの重要性
●研究の質を評価する
5 薬を飲まなくても……
あとがき
索 引
[商品コード ] 889
ISBN978-4-88378-889-7
「医療統計力」を鍛える! 事例で学べる数式ほとんどなしのテキスト
販売中
3,080円(税抜価格2,800円)