障がい者よ、街へ出よう
「網膜色素変性症」で視覚をなくしても現役プロデューサー
著:津久見 圭

道を塞ぐダンボールハウスの住人たちとの争いに、線路への三度の転落、
介抱ドロや抱きつきスリに狙われたり、やまんばギャルにエスコートされたり、
目が見えない番組プロデューサーの驚きに満ちた生活!
B6判162頁
定価(本体1,200円+税)
ISBN978-4-88378-829-3

ARTIST PROFILE

津久見 圭(つくみ けい)


番組プロデューサー。軽井沢音楽祭・熱海音楽祭等をプロデュース。1970年の大阪万博では、パビリオン電気通信館ディレクターとして、世界初の携帯電話を発表、テスト使用を行う。1981年にバーレーン、スカンジナビア、アメリカ等にそのシステムが認可され実用化された。わが国では電波法のこともあり1987年に認可使用される。テレビ番組では、「旅番組」わけても温泉めぐり、ローカル列車の旅等の制作を初めて手がけ、ブームのきっかけをつくる。
主な目次

第一章 光が消えていった頃

星が消えた|宗教からの勧誘ラッシュ|網膜色素変性症について

第二章 失敗例

宙吊りになった男|地下通路清掃を終えた男達|2DKを壊してしまった日|すき焼きパーティーをしていた人たち|あいてますよ|ひと間違い|しゃがみこむ若者たち|網棚の荷物|乗り越し|駅のベンチへの忘れ物|電車で立っている時のこと

第三章 優しい人達

井上姉妹|サポーター野口さん|柴崎のあっちゃん|やまんばギャルのエミちゃん|広瀬親子|三人四脚|六十キロを超えた小学生|明治大学商学部|八百屋のおかみさん|妻

第四章 悪い人達

殺人未遂|介護ドロ|抱きつきスリ|不親切な人たち|自転車でこけてわめいた女性|自転車でこけてわめいた男性|車のクラクションとわめいた女性

第五章 迷惑をかけた人達

新宿歌舞伎町の工事現場|視覚障がいを持つ小学生の女の子|喫茶店にて

第六章 障がい者と福祉

三度のホーム転落|視覚障害者は飛びこみ自殺をしない|ホームドア設置について|点字ブロック|誘導音|通路に張り出した物|携帯電話|町の香り

第七章 迷路からの脱出

ひまわりの迷路|迷路からの脱出|生きるということのコスト

第八章 障がい者よ、街へ出よう

葬祭場を予約しにきた女性|ハーモニカを吹く青年|ちいちゃん|中度の視覚障がい者の若者|メッセージ
総合医学社音楽事業部プラチナボックス 〒101-0061 東京都千代田区三崎町1-1-4 TEL 03-3219-0992 FAX 03-3219-0410